過去をすべて捨てて生まれ変わる決意

当時、旧パレスホテルを利用してくださっていたお客様の約80%がビジネス目的で、残り20%がレジャー。外国の要人がお見えになったこともありますが、おもにビジネスパーソンが出張のために泊まるホテルでした。2009年1月末をもって、老朽化した旧パレスホテルは改築のために休館しました。

四季や食、歴史的遺産に恵まれた日本は、世界でも類を見ない観光立国です。これから先の日本では、どのようなホテルがお客様に選ばれるのか。丸の内、それも皇居外苑の緑を見渡せる立地をどう生かすべきか。未来のことを考え抜いた結果、新生「パレスホテル東京」は思い切ってコンセプトを変えることにしました。旅の目的地として選ばれるような、最上質の一日を提供するラグジュアリーホテルに生まれ変わる。そのために、総工費750億円をかけて全館を建て替えました。