まずは大量のインプットが必要

英語をスムーズに聞き取れて、スラスラ話せるようになるには、まず大量のインプットが必要です。理解できる英語に触れる量を増やせば増やすほど、英語力が向上することは多くの研究で証明されています。簡単な英語の文章であっても、インプットを続けることで「じぶん英語」(※)も更新されていきます。

このような「英語はインプットが大切」という主張に異論がある言語学者はいないでしょう。ただし、英語学習者が認識している「インプット」と、言語学者の定義する「インプット」ではニュアンスに違いがあります。この違いは非常に重要です。

※注釈:「中間言語」という概念を言い換えたもの。「中間言語」とは、第二言語を身につける際に、学習者が母語と英語(目標言語という)の間に作り上げる学習者独自の言語システムを指します。英語でも日本語でもない独自のルールを構築して目標言語を使いはじめます。この考え方は、アメリカの言語学者Larry Selinker(1972年)が提唱し、現在の第二言語習得研究で広く受け入れられている理論です。