字を書くのを嫌がるワケ

目を動かす神経とかかわっているので、ものを描くときに眼球が動かず、頭や首が動いてしまう。あるいは、動かしやすい方向にばかり動かしてしまう。そうなると、教科書に書いてある文字もうまく読めず、音読が苦手になることもあります。ビジョンをととのえることで、文字情報が入ってきやすくなり、音読が上手にできるようになります。

また、ATNR(非対称性緊張性頸反射ひたいしょうせいきんちょうせいけいはんしゃ)が残っている子には、文字のバランスが悪くなったり、文字を飛ばして書いてしまったり、書き間違いなどもよく見られます。「へん」と「つくり」が左右逆になったり、鏡文字を書いたりすることもあります。このほか、原始反射が残っていると、姿勢を保てなかったり、板書が苦手になることもよく見られます。