好調だったBSWが急落した謎

さて、ではBSWとは? これは、左派党を離党したヴァーゲンクネヒト氏が24年の1月に立てた新党で、去年1年間、羽が生えたような伸長ぶりだった。

ヴァーゲンクネヒト氏の出自から言えば、もちろん左翼の党だが、しかし、同じ左翼でも、現在の社民党や緑の党のような中途半端なエリート組織とははっきりと一線を画しており、私の見る限り、社会の平等や平和といった社会主義の原点を追求している人だ。

そのため、馴れ合いで利権を分け合っている既存の政党に対しては極めて批判的で、難民政策でも、エネルギー政策でも、ウクライナ戦争でも、どちらかというとAfDの主張との共通点が多かった。特に、緑の党のエネルギー政策には批判的で、「一番愚かな政党」と攻撃し、緑の党贔屓のメディアを敵に回した。