年収800万円台の課長が一般職の係長と同じ600万円台に降給

じつはジョブ型の導入の理由は優秀な新卒・中途を採用するのが大きな狙いでもある。少し古い調査であるが、日本能率協会の調査(「当面する企業経営課題に関する調査」2023年8月)によると、すでに職務給を導入(または導入中)の企業の割合が22.3%、導入を慎重に検討中の企業が42.4%となっていた。

また、経団連の「2024年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果」(2025年1月21日)によると、新卒でジョブ型採用を実施している企業は16.5%、今後について採用割合を増やすとした企業は25.7%に上っている。また、経験者採用でのジョブ型採用は44.2%、今後採用割合を増やす企業が15.5%もある。