テレビ放映された訪問介護のリアル

2月8日、日本海側は記録的な大雪に見舞われたが、その中で訪問看護の現実を放映したテレビ朝日系ANNニュースが話題になった。大雪に見舞われた新潟県上越市で一人暮らしをする80代男性は1日の大半をベッド上で過ごす。テレビカメラがその自宅に訪問する看護師に同行し、「どんなに降っても(看護に)行く」と取材に応じていたが、「こういう大雪ならば休んでも良いのでは。現役世代の命は、要介護高齢者より優先されるべき」といったコメントがSNSでは相次いだ。

在宅医療介護は患者の各自宅を訪問するため、どうしても非効率的になり、要介護者からセクハラ・暴言・暴力などを受けることもある。2022年に、埼玉県ふじみ野市で起きた訪問診療医師の射殺・立てこもり事件は多くの人の記憶に残っている。同じ介護職なら施設介護が選ばれ、訪問介護の仕事が敬遠されがちなのは理解できる。