▼村井瑞枝さんからのアドバイス
英語をマスターしたいときにもっとも確実な方法は、英語を学ぶのではなく、英語をツールとして使いつつほかのことを学ぶことだと思います。私は高校生のときにオーストラリアに1年間、料理学校で免許を取った後はアメリカとイタリアに留学しましたが、授業は英語やイタリア語なので、目的の勉強をするために、とにかく外国語を習得せざるをえませんでした。
具体的にどうやってマスターしたのか。初めての留学時は、日本から1冊のテキストとテープを送ってもらい、それをひたすら繰り返して聞いてリピートしていました。たったそれだけですが、何度も同じ英文を読んでいると、しだいに英語独特の癖がわかるようになり、口が滑らかに動くようになります。そこまでいけば、もう苦労はありません。
いまも意識してメンテナンスは行っています。話題の本を洋書の原書で読んでみたり、海外関係の仕事があれば積極的に手をあげてみたり。
身近なところでは、ホームページを日本の「yahoo.co.jp」ではなく、アメリカの「yahoo.com」に設定するのもおすすめです。私は興味のあるニュースがあれば、クリックして英語で読むようにしています。毎朝、英字新聞を読むとなると大変ですが、ネットでつまみぐいする程度なら気軽に楽しめます。
海外出張や旅行など、本格的に使う必要があるときには、飛行機の中で昔使ったテープを繰り返し聞きます。最初に覚えた英文の発音は体に染み込んでいるので、新しい教材で復習するより、早く勘が戻ります。
村井瑞枝●レストランプロデューサー
辻調理師専門学校にて調理師免許を取得後、米ブラウン大学、伊ボローニャ大学にてアートを学ぶ。帰国後、JPモルガン、ボストン コンサルティング グループを経て現職。訳書に『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』がある。
辻調理師専門学校にて調理師免許を取得後、米ブラウン大学、伊ボローニャ大学にてアートを学ぶ。帰国後、JPモルガン、ボストン コンサルティング グループを経て現職。訳書に『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』がある。
(村上敬=構成 佐粧俊之=撮影)