だからと言って“放り出す”のはあんまりだ

その過程で企業も取り組むべきことがあります。企業はこれまで「我が社に貢献してくれたら一生面倒を見る」と言って終身雇用を前提として社員を教育してきました。

しかしいまや終身雇用は大企業を中心に成り立たなくなりつつある。そうなった途端に、活躍できなくなった50歳前後の社員を放り出すのはあんまりです。解雇された人は、「いままで野球しかしてこなかった。今から他のスポーツをどうやって覚えればいいのか」と途方に暮れるでしょう。

もし自社の人材流動性を高めたいなら、自社でしか通じないスキルやノウハウばかりを教えるのはNGです。若い時期から他社や他業界でも広く通用する汎用的なスキルを身につけてもらい、その上に自社独自のスキルを習得してもらう教育体系を準備する必要があります。