「主人公の好きなこと」が見えない

そこで強調されるのが「ギャルの掟」だ。中でも「掟その2 他人の目は気にしない。自分が好きなことは貫け」がドラマのコンセプトだとわかる。つまりヒロインはギャルの格好で己を貫く新手の「凛とした女性」。災害が多発した平成から令和を、ヒロインを通して振り返る。たぶん「おむすび」の企画書には、そんなことが書いてあったと思う。

その意気やよし。が、始まってみたら、大問題が。結が貫くはずの「自分が好きなこと」が見えないのだ。説明はあった。栄養士の専門学校に行きたいと両親に話す時、「自分がやったことで誰かが喜んでくれたら、すごい幸せな気持ちになるんやって気づいた。一生懸命やっとう人たちを支える。そういう仕事が自分に向いとると思う」と。

だけどこれ、「自己分析」ではあるけれど「好き」の表明ではない。向いているから栄養士になるだけではマーケティング的というか、夢がないというか……。ダメな平成な感じがするじゃないかー。