80、90代を驚くほど元気にした…4つの「自炊」ルール

「健康でいられることが幸せ」とよく話していた博子さん。一日8000歩を目標に歩く、毎朝太極拳をするなど、できることをコツコツ積み重ねていた博子さんの、食にまつわる心がけと工夫を紹介します。

①一日、1品は必ず作る…けど無理はしない!

「料理は手早くパパッと作ります。もたもたしているのが好きじゃないんです。性格ですね。疲れた日は、お惣菜を買う日もありますが、1品は必ず作るようにしています」(以下、博子さん)

「料理はできるだけ自分で作るようにしていますが、既製品もためらわずに買います。家では炒め物は作るけど、揚げ物はしません。毎日楽しく太極拳や散歩を続けるためにも、無理をせず、健康にいい食生活を心がけています」

②毎日の創意工夫で「認知症予防」を

「なるべく季節ごとの旬を意識して、大好きなお酒と一緒に、いろんな色の食材を食べるようにしています。台所で料理と器の組み合わせを考えながら、楽しい晩酌のつまみを用意しています。今ある材料をどうやっておいしく料理するかを考えるのも、立派な認知症予防ですよね」

③晩酌はゆったり、ゆっくりと

「いちばんの健康の秘訣はゆったり過ごす晩酌かも、と思っています。70代のとき胃がんになったけれど、『お酒を飲める体に戻りたい』と思って治ったようなもの。それからは毎晩、晩酌のつまみとともに、お酒がおいしく感じられることが、健康のバロメーターです。だって具合が悪かったら、おいしいなんて感じられないでしょう。休肝日は設けていない代わり、適量は守っています。350mlの缶ビール1本飲んだ後は、ワインか焼酎を1~2杯で終わり。昔は、いつまでも酔っ払うまで飲み続けることもあったけど、今はもうしません。お気に入りの和風のビアグラスでゆったりと楽しむ晩酌に変わりました」

大崎 博子さん
撮影=林ひろし
「80、90代の自分は、自分でも驚いてしまうくらい元気です。だからといって、ずっと健康でいたわけではありません。50代で子宮筋腫を患い、70代は胃がんで胃の3分の2を切除しました。お医者さんからは食事について言われていないので、厳しい食事制限はしていません。代わりに、気をつけていることは食事のスピード。小さくなった胃に合わせて時間をかけて食べるようにしています」(書籍より引用)
④塩分は「甘酢」で調整

「食事で健康を意識し、至福の晩酌を楽しむことがモットーですが、血圧が高い私が気をつけなければならないのが塩分です。料理を作るときには、塩分が多くならないように、味が濃くならないように気をつけています。そこで重宝しているのが、手作りの甘酢。酢飯が食べたいときも甘酢は使えます」

大崎 博子さん
撮影=林ひろし
書籍より引用)