参考書を買ったことがないのに東大一発合格

そんな邦夫氏の神童エピソードをいくつかピックアップしてみました。

・高校時代、駿台全国模試で全国1位連発

・駿台模試初の現役生での全国トップとなり週刊誌から取材を受ける

・東大法学部を首席で卒業(元都知事の舛添要一と首席争い)

・写真記憶(カメラアイ)ができたと言われている

・参考書を買ったことがない(立ち読みで覚えていた)

・母親(鳩山安子)曰く、兄の由紀夫はしっかり勉強していたが、邦夫が勉強しているところは見たことがないとのこと

・大臣時代、膨大な資料を一度流し読みしただけで完全に内容を理解・暗記し、重要部分には漏れなくチェックをつけていた

・田中角栄から「君は官僚たちとは持っているものが違う。他人とは違うということを理解しなさい」と釘を刺される

挙げればキリがないですが、このような信じられないエピソードが多数残っています。

法相時代など、過激な発言でたびたび物議を醸していましたが、それも天才ゆえのことだと考えると、なんだか憎めない感じがします。

それから、昭和を代表する学歴厨とも言われる宮澤喜一さんにも触れないわけにはいきません。

宮澤喜一氏は東京帝大法学部から大蔵省に入って内閣総理大臣にまで上り詰め、「日本一出世した学歴厨」とも呼ばれる人物です。

第78代 宮澤 喜一 内閣総理大臣(出典=首相官邸ホームページ)
第78代 宮澤 喜一 内閣総理大臣(出典=首相官邸ホームページ

高い英語力にも定評があり、サンフランシスコ講和会議には全権随員として参加しています。

「日本一出世した学歴厨」の強烈エピソード

ただ、政界きっての学歴厨であったことで知られており、早稲田大学卒の竹下登元総理に「貴方の時代の早稲田の商学部は無試験だったんですってね?」と煽ったというエピソードや、東京農業大学出身の金丸信に対して、「偉い方ですよ。大学を出ているんですね。知っていました?」「そいつはお出来になりますなあ」と皮肉ったという話も語り継がれています。

東大法学部至上主義者であったことでも知られ、経済学部などの出身者には「ほう、近頃は法学部でなくても東大って言うんですか」と言い放ったというなんとも強烈なエピソードも残っていたりします。

ただ、宮澤氏のルーツは広島の農家であり、華やかな名門家庭の出身者が集まる政界の中でコンプレックスを感じていたという話もあります。学歴煽りはそのコンプレックスの裏返しだったのかもしれません。