実践しやすい方法は人によって違う
ただ、予防掃除の何が実践しやすいかは個人差がある。マスキングテープやシート類をセットする手間を考えれば、こまめに掃除したほうがいい、と感じる人もいるだろう。一時期、調味料や洗剤を市販の容器に移し替え、すっきりシンプルな空間を作ることが流行したが、手間とコストを考えれば不要、という流れもここ2~3年で強くなった。そもそも、おしゃれな容器の洗剤も増えた。予防掃除グッズが増えたように、スッキリした容器類も増えつつあるのかもしれない。
掃除をラクにする最もシンプルな方法は、道具類を使う場所にセットし、気がついたときにサッと掃除する習慣をつけることだ。布巾などをあちこちに置いておき、歯を磨きながら洗面所の水垢を取る、料理しながらコンロ回り、シンク回りを拭く。スティック型掃除機やフローリングワイパーを取り出しやすい場所にセットして、ゴミを見つけたら取る。予防掃除とともにそうした、軽く掃除する習慣を家族で身につければ、ふだんのていねいな掃除もラクになるし、大掃除の代わりに今年は遊びに出かけた、などと言える日が来るかもしれない。