「午後はずーっとデスク」はもったいない

次に「3分」で、ふだんからできる方法をお伝えします。それは職場にいるときの「3分間の散歩&ティータイム」です。

つい「忙しい」からと言って、ランチ以降はデスクに張りついて作業をする人がいます。飲み物もオフィス内のウォーターサーバーなどで済ませたり、外に出る同僚や部下に飲み物の買い物を頼んだりして、まったく席を離れない人もいるのではないでしょうか。ちょっとそれはもったいないですね。

一度、オフィスを出て外の空気や風に触れて、コンビニや自販機にお茶やコーヒーを買いに行く。歩くことと外気に触れることで、脳がリフレッシュしてストレスを解消します。「幸せホルモン」とも言われるセロトニンが分泌して、メンタルの安定や安心感さえもたらします。

横断歩道を渡る若い実業家
写真=iStock.com/seven
※写真はイメージです

湯舟に浸かるのは3分がちょうどいい

会社から帰宅してから、嫌いな相手のことを思い出してしまうケースもあるでしょう。そんな時は、「3分間のお風呂&ストレッチ」も有効です。

お風呂は人肌くらいの温度(38~40度)が理想です。アツアツの温度だと交感神経が働き、心身が活発になって、眠りにくくなるので注意が必要です。3分は正確に測らなくても、自分がおちつける音楽をスマホで流して1曲終わったらお風呂から上がる、その程度で構いません。

それでも、「面倒臭い」とシャワーだけで済ます人は、自分へのご褒美をあげる意味で、時々、サウナやスーパー銭湯に行くのも1つの手です。ただ、経済的にはそれなりのコストがかかるので、自宅のお風呂が手軽なのは言うまでもありませんね。

入浴後のストレッチは背伸びしたり、腕を回したりでも充分。難しい動きをする必要はありません。こうして、体と心をほぐしていきます。イライラしたり、モヤモヤするからと言って、飲みに行ったり、ジムで猛烈に体を動かす必要はないのです。あくまで、緊張感やこり固まった筋肉をほぐし、心身を安らかにしていくことが必要だからです。

毎日、「嫌だな」と思いを募らせるより、心身がほぐれて安定すれば、仕事のパフォーマンスの成長につながっていくと考えてみましょう。