「イライラしたら楽しくなる」逆転の発想
「30秒」や「3分」といった短時間の習慣の積み重ねで、嫌いな人のことを忘れたり、放っておける人は得をします。嫌いな人が頭から離れれば、イライラやストレスも確実に減って、自然と自分に集中できて仕事の質も上がるからです。
そうはいっても、中間管理職やリーダー層で役員や部下など、上とも下とも人間関係が複雑で、嫌いな人が常にいるなら、「if-thenプランニング」が効果的です。これは目標達成のために「もし~したら、~をする」とルールに則って計画を立てる手法です。
今回のケースでこれを応用して、「嫌いな人がいるから、楽しい予定を組む」というのはいかがでしょうか。例えば、嫌いな人に嫌味を言われたり、見かけて不快になったときに、「今度の冬休みには温泉に行く」「GWには島をめぐろう」と自分のご機嫌をとれる計画を立てます。そして週末に30分程度、行き先や宿などを調べて、未来のスケジュールを具体的にしていくのです。
そうすると、職場でイライラする場面があっても、楽しい計画と紐づけられるので楽しくなっていきます。もちろん遊びの予定でなく、「新しい目標や挑戦したいこと」を考える方向でも構いません。
自分に幸運をもたらす「2つの声かけ」
もっと簡単にできることはないですか? と言われたら、ありますね。それは口グセというか簡単な自分への声かけです。
「焦っても問題はすぐ解決しない。ゆっくり1つずつだ」
「この状況、このイライラは一時的なもの」
前者は嫌いな相手から自分にフォーカスを動かして、心の整理をしつつ、着実に進もうと頭にインプットできて、リラックスしていいんだよ、と自分に言い聞かせる言葉です。
後者の言葉は、長い人生を頭にイメージさせて、この今ある状況は通過点の一部で、全部じゃないと改めて認識できます。目の前に不快な状況にあると、「今=全て」と思いがちですが、そうではなく、視野が広がって前向きに、楽になれる言葉です。