岡島さんの成功例は、4年前に同い年の4人で始めた紹介制勉強会「丙午会」だ。「敬語禁止」「既存メンバーの誰か1人でも反対したら参加を認めない」「幹事は持ち回り」などの独自ルールが功を奏して、現在はメンバー30人ほどが「家族みたいに仲よし」。3カ月に1度の開催が待ち遠しい。

業界や会社の枠を超えた広い視点を持つことが重要な時代。新聞などの既存メディアからの情報だけでは足りない。勉強会とSNSの併用で社外の動向が生の声で聞けるようになれば、いわば「自分専用メディア」を持てるのだ。

「もちろん、個別に相談もできます。肩書抜きで自分を本気で応援してくれる人が社外に10人もいれば、どこでも食べていけるでしょう」(美崎さん)

ただし、漫然と勉強会に参加していても漫然とした成果しか得られない。既存の会で運営ノウハウを学んだら今度は自分が主催者になるべきだ。どんな小さな勉強会でもいい。主体的に関わり続けることが数年後の大きな果実につながっている。

超・愛妻家 大田正文
平日は大手IT企業に勤める営業マン。早朝や休日は延べ会員数2000人を超える合計5つの勉強会を主催する。Facebook「愛妻家大田正文」で検索、Twitter:aisaikamasa、Google:「愛妻家」で検索。

プロノバ社長 岡島悦子
ヘッドハンター。ハーバードMBA。三菱商事、マッキンゼーなどを経て2007年プロノバ設立。年間約100人の経営のプロ人材の紹介実績をもつ。著書に『抜擢される人の人脈力』など。

大手化粧品メーカー勤務 美崎栄一郎

1971年生まれ。大手化粧品メーカーで商品開発を担当。勉強会や交流会を多数主催し、1000人以上の社外ネットワークを構築。『成果を生む人が実行している朝9時前のルール』など、著書も多数。
(小林雄一=撮影 PIXTA=写真)
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