教官の役割は「鍛える」ではなく「間引く」
ただ、ほとんどの人はその素質を持っていない。ヘルウィークが始まるまでに、もう40人以上がやめていた。BUD/Sでは、やめる者は真鍮の鐘まで歩いていって、鐘を3回鳴らし、ヘルメットをアスファルトの地面に置いて去る、って決まりがある。
鐘を鳴らす習慣が始まったのは、ベトナム戦争の時代だ。当時はその場を離れて兵舎に行くだけだったが、強化訓練中にやめる訓練生が多すぎて、誰が残っているかがわからなくなった。そこで鐘を鳴らす方式が始まり、それ以来この鐘は「やめる」って事実を訓練生自身が受け入れる儀式になっている。
やめる者にとって、鐘の音は「ケジメ」だ。でも俺にとっては、自分が「前進している」証しに聞こえた。
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