「やっと帝になれた」の意味
その後、病に倒れた道長からの辞表を受けとった三条天皇は、辞表は返すのが先例であるのに、「返したくないがのぉ」とつぶやいた。
「光る君へ」では、三条天皇と道長がこうして、対抗心をぶつけ合う様子が描かれているが、史実においても2人は冷戦状態にあった。道長の辞表を「返したくない」、すなわち、道長にここまま辞めてほしいというのは、三条の本心だったと思われる。
第42回には、藤原実資(秋山竜次)のもとに三条天皇からのメッセージが届けられ、そのなかに「やっと帝となれたゆえ、政を思いきりやりたい」という言葉があった。これは三条天皇を理解するキーワードといえる。というのも、三条は前帝の一条天皇より4歳年上で、事実、一条天皇の御代が25年も続いたのちに、「やっと帝になれた」のである。
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