お願いに小難しい言葉は必要ない
相手があなたのお願いに応えるとき、役に立ちそうなものは何でしょうか。ついついお願いすることで頭がいっぱいになってしまいやすいですが、ぜひ等価交換マインドでこちらから差し出せるものをしっかり準備しておきましょう。
お願いするときには、センスや語彙力が求められるような小難しい言葉はそもそも必要ありません。毎日のように起きているわけですから、大事なのは、あなたが迷うことなく使えるような言葉を選ぶことです。
ペンでもカバンでも手帳でも、毎日使う仕事道具を選ぶとき、自分にしっくりくるかどうかは欠かせないポイントですよね? 慣れない言葉を使うことは、あなたにとって変なストレスになってしまいます。言葉もツール。無理な背伸びは不要ですよ。
「自分ならできる」と思ってもらえるか
【損】この仕事お願いできる?→【得】君の力を貸してほしい
人が行動する、その少し手前を想像してみてください。そこにはさまざまなハードルが存在しています。何をやればいいのか分からない不安。物理的な時間のなさ。失敗への恐怖。これらを乗り越えるためのシンプルな方法は、「自分ならできる」と思えるような自己効力感を高めることです。
「君の力を貸してほしい」、この言葉には、その人へのまぎれもない信頼が込められています。スキル、経験、視点。その人だけの大切な武器を頼りにしているという敬意が含まれています。こうしたポジティブな感情は、言葉を通じて相手へと確実に伝わっていくものです。
なぜあなたに頼んでいるのかを、しっかりと言葉にするのも良いでしょう。具体的に言及すると、相手もスムーズに「確かに私が適任かも」と思えるはずです。気をつけていただきたいのは、思ってもいないことを口にすること。あなたがもし、「別にこの人である必要はないんだけど」と感じているのなら、そのときは本当に必要な他の方を探すか、あなた自身で対処してください。思ってもいないことを伝える、それは得する伝え方でも、損する伝え方でもなく、シンプルに嘘ですから。