反日デモにも「毛沢東の肖像画」が登場
2008年には現体制を「修正主義統治集団」と規定した中国毛沢東主義共産党という政治グループが出現している(すぐに弾圧されたが)。さらに「烏有之郷」(ユートピア)や「毛沢東旗幟網」など、毛沢東思想に共鳴する複数のネットコミュニティも誕生した。
中国ではもともと、地方を中心に高齢者の間で毛沢東の人気が高い。ゆえに毛沢東ノスタルジーを利用する政治家も現れた。その代表的な人物が、かつて重慶市のトップだった薄熙来だ。彼は2010年代前半、「打黒唱紅」というマフィア摘発と毛沢東時代の革命歌謡を歌う大衆動員キャンペーンをセットでおこない、地域住民の支持を得た。
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