置き去りになって半年後に樺太犬たちの盛大な葬儀が……

実は15頭の犬たちが置き去りにされてから半年後の1958(昭和33)年夏、「すべての犬が生き残っているはずがない」と決めつけて、葬儀が実施され、慰霊碑が建立されていたのである。

慰霊碑を手掛けたのは堺市の獣医で彫刻家の岩田千虎かずとらである。獣医師でもあった岩田は、動物園や軍役などで死んだ多くの動物を慰霊するため、多くの作品を手がけた人物として知られている。

その場所は大阪府堺市堺区の大浜公園。慰霊碑には15頭全頭の像が彫られ、タロとジロは遠吠えしている姿が生き生きと表現された(当時はコンクリート像だったが、後にブロンズ像に替えられた)。