「12月中旬」が第一志望を変えるデッドライン

でも、合格可能性25%であれば、かすかな希望は持てる。例えば合格可能性25%の子が20人受けたら、2~3人の子は第一志望校に滑り込んでしまうのが中学受験。一昨年度の開成中の入試は、算数がやたらと簡単で合格平均点が90点を超えた。こういう年のときは、算数では点差が付かないので、国語の出来が合否の分かれ道となる。算数が得意な子には不利だが、算数はそこそこでも国語がものすごく得意な子には有利になり、「まさかの合格」になった子がたくさんいたのだ。

ただ、客観的に見れば、チャレンジになることは間違いない。そこで12月の最後の模試の結果が出た段階で、このまま第一志望にしてチャレンジするか、第一志望校を変えるか選択しなければならない。「憧れの学校」を第一志望と言えるデッドラインは、12月の半ばまで。それ以降は、現実を見据えて入試対策に励むべきだ。