その「こだわり」が場をしらけさせてはいないか

先ほどの上司の話でいえば、大衆的な居酒屋に入れば、その空間にすっかり溶け込んで気楽な時間を作り出そうとする。その場のルールに合わせて、肩ひじ張らずに自然体で楽しむ。

そこに自分だけの妙なこだわりを持ち込んでも、場がシラけるだけです。

こだわりを持ちながら、こだわらない。これは食や酒の話だけでなく、あらゆることに当てはまるのではないか、と思っています。

アルコール飲料の消費
写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz
※写真はイメージです

お酒に弱くなった「中年」は要注意

ところで、40歳を超えると、一般的にめっきりお酒に弱くなります。

酒量が減る、翌日にお酒が残るといった変化も表れますが、なによりも酔いが回るのが早くなります。

これまでのペースで飲み続けていると、酒席の後半の記憶が曖昧あいまいになっていることもしばしば。その後、どうやって家まで帰ったのか、さっぱり思い出せないなんて日もありました。

いくら飲んでも頭が回った20代の頃には考えられなかった現象が次々と起こるのが「中年」のお酒事情。