好奇心が新しい店へといざなう

いつもの店で、いつもの仲間で、いつもの酒を飲む。それはそれで楽しいでしょうが、新しいことを学ぶ機会はいちじるしく少ない。

新しい店に入れば、それだけで違う世界が開けます。同じ名前の付いた料理でも、「この店はこうきたか」「なるほど、この盛り付けは見事だ」などと新鮮な驚きを感じながら料理を楽しむことができるのです。

こんな料理を作るのはどんな板前さんだろう?
女将はこの店のオーナーだろうか?
この見事な皿は萩焼はぎやきに違いない――。

新しい店への興味は尽きません。そんな好奇心が新しい出会いを生み、意外なつながりを見つけるかもしれない。

人生であと何回外食ができるか?

料理や酒はもちろん、店構えや調度品、板前さんに女将さん……初めて入った店は、五感すべてに刺激を与えてくれます。

ぼくは仕事柄、高級レストランや寿司店で食事をする機会が少なくないのですが、街の定食屋さんや、のんべい横丁みたいな大衆店も好きです。

高級店は肩がこる、大衆店にうまいものはない、などの偏見はいっさいありません。心から、両方楽しまなきゃもったいないと思っています。

外食を週に一度と仮定して単純計算すると、100歳まで生きたとしてもあと1190回ほど。90歳までなら、あと670回ほどしか外食できません。

そう考えると、同じ店にばかり通っていたらもったいない。新しい扉をぜひ、開いてみてみませんか。