そこから僕の生活は一転しました。まず、自分を追い込み、負荷を与えるのは、プール内、トレーニング場内に限定した。プールからあがれば、極力、快適に過ごすことを心がけています。ストレスになりそうなことも徹底的に遠ざける。カッコ悪くなったとしても、ストレスらしき気配を感じたら、一目散に逃げる。ストレスまみれの人生よりは、ノーストレスのほうが快適に決まっていますから。
肩ひじを張らない生き方を実践してみると、驚くほど心地よかった。そのうえ、東京大会で念願の金メダルを獲得できました。水泳以外の時間は徹底的に脱力して過ごしたことによってメリハリがつき、僕の中で好循環が生まれたのです。その後も肩ひじを張らない生き方は継続中ですし、このマインドのまま今回のパリ大会にも臨むつもりです。
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