年金収入だけでは足りず清掃員や事務仕事を掛け持ち
そしてもうお一人は、80歳を目前に控える坂戸敏夫さん(仮名/78歳)。会社員経験はなく、長らくフリーランスのカメラマンとして仕事をしてきた坂戸さんは、主にファッションや広告業界で活躍。最盛期には月収100万円も珍しくなかったそうで、最低でも毎月50万円は売上があったとのこと。バブル時代の華やかな業界で活躍していただけに、当時は付き合いも多く、散財を繰り返していたそうです。
しかし、出版・広告業界の低迷や若手の台頭、自身の加齢などもあり、徐々に仕事は先細り。今でも仕事があれば引き受けるそうですが、カメラマンとしてはここ数年、廃業状態になっています。そして、「後先をまったく考えていなかった」とご本人が語るだけあって、貯金や資産運用もほぼ皆無。国民年金が未納になっている月もあったため、年金支給額は月5万5000円になっていました。かなり厳しい状況ですが、親から譲り受けた一軒家があったため、住む場所を確保できていたことは、唯一の救いでしょう。
坂戸さんはかつて結婚していましたが、その浪費癖から妻に離婚を言い渡され、現在では子どもとの親交もほとんどなく、援助は頼めないと言います。とはいえ、5万5000円では生活が立ち行かないので、清掃員と公民館の事務仕事を掛け持ちし、毎月9万円の収入を得ています。
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