自分を愛するチャンスが来た
嫌いな人は今、とんでもない悪者に見えるかもしれませんが、それは投影によって映し出されたあなたの影という視点を持つと、別の見え方に変わってきます。
嫌いなあの人を使者に、私の影が私に帰りたがっている。
この見方が「愛ある視点」です。
そして、自分の影を許した時に、嫌いな人もまるで気にならなくなっていきます。
人間関係って、お互いの問題かと思いきや、その多くが自分の中の反応でしかないんですね。
そして、自分の中にある反応を正してあげれば、多くの人間関係はクリアになっていきます。だから、嫌いな人が出てきた時は自分を愛するチャンスが来た、と思ってあげてください。
嫌いな人のどんなところが嫌いなのか
では、どうやって投影から自分の影を愛していけばいいのか、具体的なやり方もお伝えしていきます。
まず、嫌いな人があなたの前に登場したら、嫌いな人のどんなところが嫌いなのかを言語化していきましょう。
「怠け者だから嫌い」だったとしたら、あなたの中に「怠けてはいけない」という価値観が眠っていることがわかりますね。
つまり、どういうことかというと「本当は怠けたい!」ってことなんです。
なぜなら、「怠けてはいけない」があなたの中の規制だから。規制ということは過去、そのルールを敷かなくてはいけない状況だったということ。
つまり、怠けたい気持ちが本当はあるけれど、それでは愛されないと思ったから、愛されるために「怠けてはいけない法案」が可決されたという経緯があるわけです。
でも、本当は怠けたい。こっちが本音ですね。
影を愛するとは「本当は怠けたい!」を認めて、許してしまうということです。
「私だって怠けた〜い!」
「もっと楽して生きた〜い!」
「なんで私だけこんな必死なの! 養われた〜い!」
あなたの中のタブーを思い切って口に出してしまいましょう。
それでえいや! と、怠けてみればいいのです。
その自分も人間らしくて、いいじゃない。
誰だって、怠けたい気持ちはあるし、楽して生きたいさ。
影を認めて、開き直る。これができたら、投影というまやかしは終わっていきます。