行動する人は失敗を失敗と思わない
【堀江】他にもLGBTという言葉も欧米から入ってきましたが、江戸時代までの日本は、性的マイノリティーに対してめちゃくちゃ寛容な国でした。
でも、明治維新が起きて西洋の文化を取り入れることになった時、キリスト教の考え方も入ってきて、同性愛はダメだという雰囲気になった。男女の混浴も廃止された。このように歴史から学ぶことはたくさんあるんです。
【川村】堀江さんは、歴史からもたくさん学んでいるんでしょうけど、それに加えて行動力がすごいんですよね。知識と行動力の両方を持っている人はなかなかいません。
【堀江】そうですね。行動することで成功した部分は大きいし、行動する人は失敗を失敗と思わないから、いろんなことにチャレンジして、いつか成功することはあります。
【川村】私は「行動する」ということを堀江さんから学んだんですよ。私の書いた『超フレキシブル人生論』に「営業は鬼チェース(追いかけ)」ということが書いてありますが、営業マンは自分の足で追いかけたり、行動したりしないとどうにもならない部分があります。金融業界には頭のいい人が多く、行動する前にいろいろ考えてしまいがちです。でも、机の上でだけ考えていても営業はできません。
【堀江】川村さんは「鬼チェース」とか、なんか引っかかる言葉をつくるのがうまいんですよね。これは大事なことで、聞きなれない言葉を聞くと「なんだ、それ」と気になっちゃう。僕もなんか変な言葉をつくるのがうまいんですよ。
【川村】ありがとうございます(笑)。堀江さんは名(迷)言集とかありますもんね。
【堀江】だって、鬼チェースって、聞いたらなかなか忘れないでしょ。僕が編集者だったら「鬼チェースの営業術」みたいな本をすぐにつくっちゃいますよ。