人間は安全な場所からでしかモノは言えない

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(Jam著・サンクチュアリ出版)という本がヒットしましたが、そもそも他人なんて自分にそれほど関心はありません。何度かネットで私も炎上を経験しましたが、向こうは無記名で石を投げてくるだけで、いや石を投げたいだけで、何も考えていないものです。

だからこそ、周囲からの評価なんて一瞬だけのもの。よって「最後の決断は自分でしましょう」という具合に考えてみたらいかがでしょうか。この落語の花火見物の観衆こそ、まさに「ネット民」であります。

この落語で大好きなところは、大衆が「たが屋、悪くない!」と声を上げた途端に首を下げて、侍からの怒りの視線をかわすシーンです。「人間誰しも、安全な立ち位置からでしかモノは言えない」という、未来のSNSの登場を予言しているかのような先進性をこの落語に感じてしまいますよね。匿名性にあぐらをかけば、誰だって一人前のことは言えましょう。