「商社」は何がすごいのか

経済は、生き物です。常に変動しています。地価も、食費も、お給料も、レッスン代も。ひと時も「そのまま」ということはないのです。

当然ながら、その動きに連動して、金利、利息、配当、優待などの規模が変わります。この変動に、経済活動のチャンスがあります。企業で言えば、「変化」を上手く捉えて、グローバルで儲けているのが「商社」です。

三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅など。これらの企業は、常に新しく成長する分野へ投資し、買収して、チャンスを数字にしています。

その半面で、古くて稼げない分野は撤退します。同じように私たちも世の中で求められる仕事やスキルを磨き、それを売り出していきたいところです。

昔の杵柄ではありませんが、古い技術やノウハウにしがみついているのではだめです。

いま、何が望まれているのか。何がトレンドなのか。これを敏感に掴んで、打って出ましょう。無ければ、学んで、身につけましょう。

勉強することで、高収入の可能性がひらける

勉強しましょう。そこに、受け入れられるチャンスがあり、高収入の可能性があるのです。

石井勝利『85歳、現役・投資家のお金の哲学』(SBクリエイティブ)
石井勝利『85歳、現役・投資家のお金の哲学』(SBクリエイティブ)

コンビニで分かると思いますが、消費者が何を望んでいるのか、生活スタイルで、どのようなものが望まれているのか、これを日々、考えて、新商品を並べて商売しています。

お店の広さには限りがありますので、撤去し、新商品を発表、この繰り返しです。人間も自分の価値について、常に考えて生きていかなければなりません。技術で言えば、「生成AI」というような言葉がいきなり出てきて、世の中は、AIが全てを左右する時代になってきています。

新しい価値や手段が出てくれば、それを活用し、前を向いて活動していきます。「私は昔からこれでやってきた、昔は良かった」このように停滞している生き方からは何も生まれません。

新たな儲けや稼ぐチャンスをものにすることは出来ないのです。変動する時代の価値観、技術、ノウハウ。これらに敏感になり、打って出る姿勢が必要であり、そこに、新たな収入や可能性が生まれます。

自分よがりではなく、時代の流れ、経済の動きにあわせて生きていく姿勢が「可能性」「チャンス」をものに出来る人間となるのです。

【関連記事】
【第1回】「新NISA本を読むだけでは成功しない」投資初心者は知らない"お金が集まってくる人"の見ている世界
円の暴落どころか紙くず化が始まってもおかしくない…儲けるのではなく資産防衛のため持つべき株と金融商品
1ドル200円どころか500円も通過点…円安と物価高と地続きの“円の紙くず化”に備えお金のプロが挙げる2対策
「本当のお金持ち」は"定期預金"に見向きもしない…お金が貯まらない人に共通する「夏のボーナス」の使い道
新NISAが始まっても投資に手を出してはいけない…経済学者が「老後に備えるならコレ」と唯一勧める金融商品