Googleマップは欧米の道路に合わせて設計されている

そしてGoogleマップでルート案内を受けていると、曲がるべき交差点で進むべき方向が把握しにくいことに気付く。これは、そもそも欧米と日本とで道路の仕組みが異なることに起因する。

言うまでもなくGoogleマップは欧米で生まれた地図アプリだ。それだけにその機能は欧米の道路の仕組みに基づいて設計されている。たとえば欧米ではすべての通りに名称が付与されているため、交差点では進むべき通り名を案内することが何よりも優先される。

それに対し、日本は通り名が付与される道路は少ないから、交差点での目印となる周辺情報がより重要となる。GoogleマップやAppleマップが、日本のカーナビで搭載されていることが多い交差点拡大図を非搭載としているのは、ここに理由があったのだ。

Googleマップで一般道でのルート案内。車線ガイドはあるが、交差点拡大図がないため、状況把握はしにくい
Googleマップより
Googleマップで一般道でのルート案内。車線ガイドはあるが、交差点拡大図がないため、状況把握はしにくい

もちろん、Googleマップでも車線ガイドや交差点名の案内は行われるし、それに従って周囲の道路状況を確認しながら進むことはできる。しかし、少し複雑な交差点となれば、この案内では不安は尽きない。それなら日本で生まれた他のカーナビ用アプリを使うべきなのかとも思うが、残念なことにGoogleマップほどの優れた検索機能を備えたカーナビ用アプリは存在しないのが実情だ。

Googleマップでなければ探せないスポットは、「この場所を共有」で他のアプリへ転送できる
Googleマップより
Googleマップでなければ探せないスポットは、「この場所を共有」で他のアプリへ転送できる

そこでオススメしたいのが、Googleマップで検索した目的地の座標を、案内機能に優れたカーナビ用アプリに転送して使う、いわば“合わせ技”である。