「ザ蓮舫さん、という感じですね」
発端は、ひとつの投稿だった。
「政治記者、解説者」とプロフィール欄に記す今野忍氏が、蓮舫氏X(旧ツイッター)でのポスト(投稿)に対して、「ザ蓮舫さん、という感じですね」との書き出しで、次のように綴った。
確かに連合の組合組織率は下がっているけど、それは蓮舫さん支持しなかったかではないでしょう。自分を支持しない、批判したから衰退しているって、自分中心主義か本当に恐ろしい(※原文ママ)
ザ蓮舫さん、という感じですね。支持してもしなくても評論するのは自由でしょう、しかも共産べったりなんて事実じゃん。
— 今野忍 (@shinobukonno) July 15, 2024
確かに連合の組合組織率は下がっているけど、それは蓮舫さん支持しなかったかではないでしょう。自分を支持しない、批判したから衰退しているって、自分中心主義か本当に恐ろしい https://t.co/cCGqMNWSqh
「事実じゃん」としながらも「本当に恐ろしい」と結んでいるので、今野氏個人の感想以上でも以下でもない。彼は、「発言は個人の見解です」とプロフィール欄に記しており、今回のポストは人格を否定しているわけではなく、容姿を嘲笑しているわけでもない。
記者の謝罪に対し、「終わらせません。」
労働組合の中央組織「連合」の芳野友子会長による都知事選の分析について、蓮舫氏がコメントし、それに対して今野氏が7月15日月曜日の午後8時18分にコメントした。それから22時間あまりが過ぎた16日火曜日の午後6時41分、今野氏が「お詫び」のポストを投稿している。
これまでの私の投稿に不適切な表現がありました。ご指摘を受け止めて猛省するとともに、関係する皆様に深くお詫び致します。
— 今野忍 (@shinobukonno) July 16, 2024
直後の同日午後7時42分、『女性自身』がオンライン上に「『極めて不適切な内容』朝日新聞 波紋呼ぶ記者のSNSでの“蓮舫批判”を謝罪…本人には厳重注意」とのタイトルで、この間の経緯をまとめた記事を配信した。
朝日新聞は公式には「謝罪」をしておらず、今野氏も、蓮舫氏に言及したXのポストを削除していない。具体的に、何を誰に対して謝っているのかも定かではないとはいえ、形の上では今野氏が謝罪している以上、これにて一件落着、となるかに見えた。
ところが、今野氏のポストから約4時間半後に、「終わらせません。」とポストしたのが蓮舫氏だったのである。