冗談や雑談に乗ってこない人は要注意

この手のタイプの人は、会議中はおとなしくしているのでうっかりすると気がつかずにスルーしてしまいがちです。しかしヒントはあります。それは表情と態度です。

そもそも会議の内容や形式に不満を抱いているので、そういう人は終始、固い表情を崩さないことが多いです。

特に、ちょっとした冗談や軽い雑談にもまったく乗ってこないようであれば要注意です。

また、意見を求められた際に「もろ手を挙げて賛成というわけではありませんが、まあいいんじゃないですか。別に」という感じの歯切れの悪い発言をするようならさらに危険です。

このような表情をしていたり態度を取ったりする相手は会議後に「私は賛成していなかった」とか「私は協力する気はさらさらない」などと言って、会議の成果を反故ほごにしてしまうリスクが高いです。

では、このような人にはどのように対応すればよいでしょうか?

会議の閉会直後のフォローが大事

筆者の経験上、会議中に打てる有効な手はあまりありません。それよりも会議の閉会直後が肝心です。もし、表情や態度から「この人は危険だ」と察知したら、会議が終わってすぐに個別に話を聞きにいきましょう。

そういう人は会議が終わったとたん、会議中のオフィシャルな場では言わなかった反対意見や不満を饒舌じょうぜつに話してくれるものです。

そこで得られる情報の中には会議の内容にかかわる重要なものが含まれていることもあります。もし、そのような情報がなかったとしても、あとから丁寧にフォローすることで、その人の態度が軟化する効果を得られる場合もあります。

正直な話、「言いたいことがあるなら会議の最中に言えばいいのに」と思う気持ちはよくわかります。しかし、会議の成果に悪影響を与えるリスクを少しでも減らすために、面倒がらずにフォローするようにしましょう。

若いビジネスマンと話をする中年ビジネスマン
写真=iStock.com/itakayuki
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