会議で反対意見を言う人にどう対応すべきか。業務改革コンサルタントの相原秀哉さんは「反対者への対応を誤ると人間関係が壊れて、業務に支障をきたす危険性がある。単純な二項対立でとらえるのではなく、弁証法を用いて、新しい意見を生み出せないか考えることが大切だ」という――。

※本稿は、相原秀哉『結果を出す組織は、どんな会議をしているのか?』(フォレスト出版)の一部を再編集したものです。

不平を言うビジネスマン
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反対意見を出す人の扱いは慎重にすべき

会議の内容や参加者、タイミングなどによっては会議の形式や進め方、内容などに反対意見が出るのは当然です。しかし、反対者への対応の仕方を誤ってしまえば会議で成果を出すのはおろか、最悪の場合には組織のチームワークや人間関係、日常業務に支障をきたす恐れがあるので注意が必要です(図表1参照)。

そこで、本節では会議で反対者が現れた際の効果的な対処法をお伝えします。前半では無益な争いを避けるためにすべきことを、後半では反対意見を活かして成果につなげる方法を解説します。