外交官には「ノー!」を突きつけられるサイコパスを
また、米国ウィスコンシン大学のマイケル・コーニグスは、サイコパス度の高い人ほど交渉の行方が気に入らないときには、きっぱり「拒絶」をすることも明らかにしています。
普通の人は、「はっきりと拒絶すると相手の気分を害してしまうかも……」と慮り、交渉に手心を加えることもありますが、サイコパスは気に入らないときには堂々と「ノー!」を突きつけます。サイコパスが交渉に向いている理由は、そういうところにもあるのです。
日本人は、外交がヘタだとよく言われます。
その理由は、性格的にやさしすぎて、相手との衝突を避けるためです。「和を以て貴しとなす」という国民性があるので、どうしても弱気になってしまうのでしょう。これでは、「ノー!」と言えるわけがありません。
その意味でいうと、重大な国益を背負って交渉に臨まねばならない外交官には、サイコパスを配置するとよいのかもしれません。
サイコパスなら、どんな交渉においても臆せずに堂々と強気な要求をぶつけられるでしょうし、その結果として、日本の国益に貢献してくれる可能性も大いにあります。
外交官を採用するときにはサイコパステストを受けてもらい、高得点の人を採用するのは、なかなかいいアイデアだと思うのですが、いかがでしょうか。