キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入する企業が増えている。CMSとは、グループ会社の資金を一元管理するシステムのこと。グループ会社のうち、ある会社の余剰資金を別の会社の借入金返済に充てるなど、連結ベースでの利子負担を減らしたり、総資産を圧縮して運用効率を高める効果が期待できる。

特に借り入れのために担保を提供したり、不利な条件での借り入れをせずに済むなど、資金調達の面で大きなメリットがある。また、グループ各社が行っていた支払いを本社が一括して行うことで振込手数料の割引などを交渉しやすくなったり、業務負担の軽減も期待できる。

いまや中堅企業でもCMSを導入するケースが増えているほか、CMSの対象地域や通貨が広げられる例も目立っている。この背景には、企業の海外進出が増え、現地での資金需要が増していること、また為替変動に対抗する必要性が高まっているという事情がある。

(構成=高橋晴美 図版作成=ライヴ・アート)
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