内申の項目が変わった
さて、近年、内申の項目が変わったのはご存じでしょうか?
通知表の項目が「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の4項目から、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3項目に変更となりました。
授業中に手をあげられなくても大丈夫
まずは、図表1を参考に、通知表のつけ方や項目について見ていきましょう。
通知表には、9教科(国語、数学、英語、理科、社会、音楽、美術、保健体育、技術・家庭)の成績が1~5の数値で示されています。
これを「評定」と言います。
評定は、3つの観点、すなわち「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の「評価」を総合して決められます。
それぞれ、A~Cの3段階で評価されます(中学によっては、◎、○、無印の3段階となります)。
「知識・技能」とは、国語の漢字や数学の計算問題、理科や社会の語句を問う問題などの基本問題が、この観点に入ります。単元テストや定期テストで90点以上の高得点をとれば、Aがもらえる可能性は高いでしょう。
「思考・判断・表現」とは、テストなら応用問題となります。数学の場合、テストの最後のほうに出題される文章題や図形問題、その他では英語の英作文や理科の記述問題、社会の資料を読み取る問題などが、それにあたります。
「思考・判断・表現」でAの評価を得るには、まず「知識・技能」と同様に、定期テストで90点以上を目指しましょう。
「主体的に学習に取り組む態度」とは、簡単に言い換えると「意欲的に学ぶ姿勢」です。
具体的には、授業中の挙手や発言がそれにあたります。また、学校のワーク、ノート、レポート、授業の振り返りシートの記入なども該当します。
もしかすると、「自分は授業中に手をあげるのが苦手だから……」と思った人がいるかもしれませんね。
大丈夫です。
手をあげなくても、しっかり学校の先生の「目」を見て授業を聞いていれば、問題ありません。
また、授業の内容を理解したときには、うなずいてみるのもいいでしょう。
挙手をしなくても、学校の先生には、しっかり授業を受けている姿勢が伝わるはずです。