文春は「秋篠宮家の危機」を連載しているが…
次に疑問を感じるのは、「秋篠宮家の危機」を連載でやっている文春である。3回目では、秋篠宮家の長男・悠仁さんの東大進学について疑義を呈している。
東大の推薦入学を目指しているといわれる悠仁さんの「学力」に問題があるというのだが、この記事作りにはやや、否、相当の飛躍があると、私には思えるのだ。
最初に、筑波大附属高校に通い、悠仁さんと同級生で、彼のことを「ひーくん」と呼ぶ男子生徒A君というのが登場してくる。
A君はこういう。
「ひーくんが東大の学校推薦に選ばれたとしても、別に驚きません」
さらにA君は、「筑波スタディ」という本格的な学術研究の手法を学び、自分で研究論文を書く授業というのがあるそうだが、こう話している。
「この『筑スタ』でひーくんは確か、発表された論文とは別のトンボの研究に取り組んでいました。学内でも成果をプレゼンし合う発表会がありますが、誰の研究のレベルが高いかというのは聞いていたら分かる。彼の発表のレベルが高いのは皆分かったと思います」
手放しとはいわないが、相当高い評価を「ひーくん」に与えていることがわかる。
だが、文春は、そう素直には受け取らないのだ。
ここまでくると嫌がらせに近いのではないか
ます、トンボの記録を継続するということを6歳で思い立つとは思えない。両親にいわれて、秋篠宮家の職員たちが手を貸した「上げ底」ではないかというのである。
しかも、これまでも秋篠宮家という威光を使って、東大への進学率の高い筑波大附属高校へも入学させてきたではないか。
だが、東大への推薦入学には「合否判定には一般の生徒と同じように共通テストを受ける必要があり、八割は必要といわれています」(教育情報メディア『大学通信』の担当者)と“難癖”をつける。
さらに、「一般入試で合格するほどの学力とも伝わってきていません」(秋篠宮家関係者)と付け加えるのだ。
ここまでは両親が手を尽くして助けてくれたけど、東大入試はそうはいかないと小姑のようなことをいっているとしか思えない。
これでもし悠仁さんが東大に受かろうものなら、「親がごり押しした」と騒ぎ立てるのだろう。
ここまでくると、報道というより、皇室の品位を貶めるための嫌がらせに近いと思ってしまうのは、私だけだろうか。
一方的な批判報道を繰り広げる週刊誌に対して、宮内庁は一方的に批判するか、無視するかである。こんな関係がこれからも続いていっていいはずはない。
週刊誌の存在理由はいくつかあるが、宮内庁という閉鎖的で国民との接触を遮断し、閉ざされた皇室にして顧みることのない「戦前の遺物」のような役所を批判してきたのは週刊誌である。