1 脳のゴミをそうじする特製スープを飲む

作り置きして冷凍保存 お湯で溶かし毎日飲む

脳の活性化に必要な栄養素は、サプリではなく自然の食品から摂るのがおすすめ。食品中のさまざまな成分が互いに作用し合って、体の中を良い方向へ整えてくれます。左の手作りスープなら栄養素を摂取しやすく、脳のゴミの排出を後押しします。

【図表】脳のおそうじスープの素の作り方

2 発酵食で腸内環境を整える

納豆、漬物と食物繊維 和食は腸と脳に効く

脳と腸は、密接に関係していることで知られています。「脳腸相関」という言葉も最近よく聞くようになりました。脳が疲労すると腸も不調になり、腸が不調だと脳が疲労するのです。

腸内環境が悪いと、脳のアミロイドβの蓄積量が増えるという研究報告もあります。アミロイドβが溜まりにくい脳の維持のためには、腸内環境を良好に保つことが重要になります。

そのためにもいいのが、伝統的な和食です。とくに納豆や漬物などの発酵食品や食物繊維の多い食品、そして旬の野菜などを意識して摂るようにしましょう。

一方、あまりおすすめしていないのが外来の食品です。例えば乳製品。日本にはもともと牛乳を飲む習慣がなかったこともあり、牛乳を飲むだけでお腹が緩くなる日本人は少なくありません。そういう人は豆乳などの大豆製品で代用するなどして、快便快腸になる食事を目指しましょう。

3 よく噛み、よく歯磨きする

噛むごとに海馬に血液が流れていく

脳を働かせるときに唯一エネルギーとなる栄養素は、糖質です。これが不足すると脳の働きは低下し、脳の疲れが取れにくくなります。あげくに血流が滞ってしまい、脳のゴミを増やすことにも繋がってしまいます。メタボを避けるために糖質制限ダイエットをおこなう人は多いようですが、糖質制限は脳のゴミを増やすことに繋がる可能性があるのです。

またどんなダイエットでも食べる機会を減らすものはおすすめできません。噛む機会も減るからです。歯を支えている歯槽骨には感覚神経が集まっていて、1回噛むごとに海馬に3.5ccの血液が流れていくとか。噛むと集中力が上がるのは、そのためです。

歯周病などになるとこの噛む力が失われるほか、脳に近い場所での炎症も起こって、認知症のリスクが上がります。歯を残すためだけでなく、脳のさまざまな機能のためにも歯のケアを心がけましょう。