利益拡大に直結するインパクトのある優遇措置

【変更点①】無期限で受け取る配当金に税金がかからない

「非課税保有期間の無期限化」は、私たちの利益拡大に直結するインパクトのある優遇措置です。

通常、株の売却益や配当金には、20.315%の税金(所得税・復興特別所得税15.315%+住民税5%)がかかりますが、証券会社などで申し込んだ新NISA口座で株を買って保有していれば、そこで得られた利益は非課税になります。

年間100万円の配当金を受け取る場合、新NISA口座以外の特定口座や一般口座では20万3150円の税金が引かれますが、新NISAであれば100万円を丸ごと受け取ることができるのです(図1参照)。

旧制度では、ロールオーバー(非課税期間終了後の口座移管)を除いて、成長投資枠の前身である一般NISAが5年、つみたてNISAには20年の非課税期間が設定されていましたが、新NISAには期限がありません。

受け取る配当金に「無期限で税金がかからない」という大きなメリットがあります。

配当金ダルマが大きく育てば非課税の効果が一段と高まる

【変更点②】期限設定が廃止され、生涯を通じて新NISAを活用できる

旧制度では、一般NISAが2023年まで、つみたてNISAが2042年まで……と利用期限が設定されていましたが、それが廃止されたことで、長期的なライフプランに沿った新NISAの活用が可能になりました。

永続的に活用できるため、長期投資が前提となる配当株投資を進めるためには、大きなアドバンテージです。

極端なことをいえば、配当金を受け続けても、死ぬまで税金がかからないのですから、その効果は圧倒的です。

配当金ダルマが大きく育ってくれば、非課税の効果が一段と高まりますから、モチベーションの維持につながります。

配当株投資にとっては、有利な環境が整ったといえます。