新NISAを賢く活用するにはどうすればいいか。投資家の配当太郎さんは「私が実践し推奨する配当株投資にとって、新NISAで非課税投資枠(成長投資枠)が240万円と旧制度の倍になり、永続的に活用できて死ぬまで税金がかからないというのは大きなアドバンテージだ。新NISAを活用して配当株投資を成功させる秘訣は、『この企業がダメになったら、日本経済も終わりだな』と思えるような企業を選んで、その企業の株を買い進めて、『ゴリラ握力』で持ち続けることだ」という――。

※本稿は、配当太郎『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

「NISA」の文字と周りに散らばったお金
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新NISAのメリットは「無期限」で「非課税」になること

配当株投資とは、個人投資家の武器である時間軸を活用して、最低でも10年くらいのスパンで株数を増やし、地道に利益を積み上げていく投資法です。

莫大な元手がある人ならば話は別ですが、ほとんどの場合は、ある程度の時間をかけて、コツコツと株を買い進めていくことが基本となります。

その効率をアップさせて、配当株投資を後押ししてくれるのが、2024年1月にスタートした新NISAです。

本稿では、新NISAが「どのような恩恵をもたらしてくれるのか?」に焦点を当てて、配当株投資の上手な取り組み方をお伝えしていきます。

まずは、新NISAを活用するメリットを知ることが、配当株投資で成果を出すための第一歩となります。

新NISAには、積立・分散投資を目的とした一定の投資信託(ファンド)を対象とする「つみたて投資枠」と、上場株式やそれ以外の投資信託が対象の「成長投資枠」という2つの投資枠があります。

配当株投資では成長投資枠を活用しますが、つみたて投資枠にも共通する次の2つの変更点が、新NISAの注目ポイントといえます。

【変更点①】「非課税保有期間の無期限化」
【変更点②】「口座開設期間(投資に利用できる期間)の恒久化」

それぞれの特徴を、わかりやすく紹介します。