「忍術で危険を察知する野生的感覚を磨く」

「凶悪犯罪がたびたび起こるサンパウロのような街では、いざというときに身を守る手段として実践的な忍術が役に立ちます。技が使えるかどうかより、危険を察知する野性的な感覚が必要なんです。すばらしいことに日本は平和で安全なので、そうした感覚は、もはや必要ないかもしれません。でも世界の多くの地域ではそうは行きません。だからこそ日本以上に海外からの修行者が多いんだと思います」(フェルナンド師範)

初見宗家直筆の最高位15段までのすべての免許が飾られた道場の一間で
筆者撮影
初見宗家直筆の最高位15段までのすべての免許が飾られた道場の一間で

忍者は日本では過去の伝説的な存在として扱われがちだ。しかし、海外ではその“東洋の神秘”的なイメージも含めて忍者の技や生き方から学びたいという熱視線が送られているようだ。

【関連記事】
300棟以上の湾岸タワマンが傾き続けている…ブラジルで大量発生中の「傾きマンション」という厄介な問題
なぜネトフリ「忍びの家」が世界中でヒットしているのか…ただの「忍者×ホームドラマ」では終わらない奥深さ
10人中9人の凶悪犯が「投降」を選ぶ…FBI交渉人が「手をあげて出てこい」のかわりに使う予想外のフレーズ
なぜ自動車窃盗団が「軽トラ」を狙うようになったのか…日本ではタダ同然の車両が100万円以上で売れるワケ
「今から行くから待ってろコラ!」電話のあと本当に来社したモンスタークレーマーを撃退した意外なひと言