「忍術で危険を察知する野生的感覚を磨く」
「凶悪犯罪がたびたび起こるサンパウロのような街では、いざというときに身を守る手段として実践的な忍術が役に立ちます。技が使えるかどうかより、危険を察知する野性的な感覚が必要なんです。すばらしいことに日本は平和で安全なので、そうした感覚は、もはや必要ないかもしれません。でも世界の多くの地域ではそうは行きません。だからこそ日本以上に海外からの修行者が多いんだと思います」(フェルナンド師範)
忍者は日本では過去の伝説的な存在として扱われがちだ。しかし、海外ではその“東洋の神秘”的なイメージも含めて忍者の技や生き方から学びたいという熱視線が送られているようだ。