1カ月分の支出を全部書き出してみよう、通帳やカード明細で確認を
次に1年間の支出の確認です。家計簿をつけている人ならすぐわかると思いますが、そうでない場合には少し大変かもしれません。でも、ここで出したいのはあくまで概算。めんどうくさいでしょうけれど、まずは1カ月分の支出を洗い出しましょう。あとはそれを12倍すればいいのです。
毎月の支出には「変動費」と「固定費」の2つがあります。
変動費は食費や水道光熱費のように、月によって変動する支出です。1カ月分のレシートやカード明細などを見て、一つひとつ書き出してみます。
固定費は毎月定額の支出です。住居費や保険料、通信費、教育費などがそれ。自動引き落としが多いので、通帳やカード明細を見ながら確認しましょう。
さらに忘れてはいけないのが、「毎月あるとは限らない」という支払いです。旅行やイベント、冠婚葬祭などはもちろん、被服費や医療費などもこちらに含めたほうが計算しやすいかもしれません。昨年1年間にどれくらい使ったかを確認して、「特別費」として洗い出しましょう。
合計額が出たら、念のため昨年1年間に銀行口座から引き落とされた総額と照合してみてください。だいたい同じ額ならOK。もし何十万円もの開きがあれば、見落としている出費がないか再度見直しを。あるいは、「使途不明金」として計上しておきましょう。