「サトウキビ」や「とうもろこし」から作る

うま味調味料は、世界中のそれぞれの地域で収穫される農作物を原料に作られています。

例えば、アジア諸国ではサトウキビ、アメリカではトウモロコシ、南米ではサトウキビなど、一部の地域では小麦なども使用されています。

サトウキビ
写真=iStock.com/narvikk
「サトウキビ」や「とうもろこし」から作る(※写真はイメージです)

うま味調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウムの製造方法は、サトウキビから糖蜜を搾り、そこに発酵菌を加えることでグルタミン酸ナトリウムが生成されます。

これを「発酵法」と呼びます。

イノシン酸ナトリウムやグアニル酸ナトリウムについても、とうもろこしなどのでんぷんを原料として、発酵法で作られます。

天然の食材に含まれている

うま味調味料は、馴染み深い呼び名だった「化学調味料」の言葉のイメージから、安全性を心配されることがあります。

ただ実際には、うま味調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、サトウキビを原料にしている通り、天然の食材を含む多くの食品に含まれているので、過剰に摂取しない限り安全性に問題はありません。

とはいえ、安全性に問題がないからと言って、何も問題がないわけではありません。

うま味調味料は味覚を刺激する旨味が強いので、素材の味がわかりにくくなってしまったり、つい食べ過ぎてしまったりするのです。