非常用持ち出しバッグには猫の薬も入れる

災害対策も、猫と暮らす上で欠かせない。

オキエイコ『もしもなんて来ないと思ってた猫』(実業之日本社)
オキエイコ『もしもなんて来ないと思ってた猫』(実業之日本社)

「猫がいなくてもやっておくべきことですが、地震が起きたら今住んでいる家がどうなってしまうのか、想定しておきましょう。国土交通省が発信している『ハザードマップポータルサイト』を参考に、住んでいる地域の土砂災害などの影響を確認するといいでしょう。いざというときに、飼い猫とエサを担いで避難できるのか、避難所はどこがいちばん近いのか。また多頭飼いの場合、例えば自分1人で3匹の猫と防災グッズを担いで逃げることはなかなか難しいと思います。その場合、猫は置いて数日に1回見に行くべきかなども検討しましょう。シミュレーションができているのとできていないのとでは、災害時の初動が変わります」

非常時の持ち出し用バッグには猫の分の水と食事。常備薬があるなら1週間分は確保しておきたい。災害時は人間が優先されるので、猫用の薬が回ってくるのはその後になってしまうからだ。

「防災の一環として家具の転倒防止は効果的です。例えばテレビが倒れても人間は大丈夫かもしれませんが、猫は怪我をします。近くの動物病院が無事に営業しているのかもわからない状況の中、怪我をしてしまうと治療も大変になります。そして何よりも、飼い主自身が怪我をしてしまうと、猫との避難が格段に難しくなります」

「もしも」に備えて
もしもなんて来ないと思ってた猫』(実業之日本社)より