自動給水器があれば日頃から管理がしやすい
腎臓病になりやすい猫のために、こまめな水分補給をさせるべく部屋のあちこちに水飲み容器を置いている人は少なくないだろう。服部先生は自動給水器の活用も勧める。
「水飲み容器の水は汚れることがあるので、毎日とりかえるのが理想的です。自動給水器ならその手間が減って日頃から楽ですし、飼い主が不在になってしまった場合にも安定してきれいな水が供給できる。合わせて、食事に関しても自動給餌器を使うといいでしょう。こちらも目安として一週間程度のエサを入れておくと安心です」
猫用の「お薬手帳」をつくっておく
飼い主に代わって、友人などが一時的に猫の面倒をみてくれるとなれば安心だ。ただ、猫によっては食事の制限や薬など、世話する際の注意が必要なこともある。自分自身が帰宅できないような状況下で、そうした注意点をまとめて伝えるのは一苦労だ。
「処方されている薬はあるか、アレルギーはあるか、健康状態はどうなっているか等をまとめた『お薬手帳』のようなものをつくっておくといいでしょう。急に誰かに託すことになったとき、確実に情報が共有できます。しっかりした1冊にまとめるまでいかなくても、薬を処方されたらその内容を紙にメモしておくだけでも役に立ちます」
飼い主が帰れなくなったときだけでなく、出張や旅行といった際にもこのメモがあれば注意点が伝わりやすい。ポイントは、スマホ等のデジタルではなく手書きで残すことだ。
「デジタルだと、災害が起きて停電や通信障害などが続いた場合に参照できなくなるかもしれません。アナログならどんな状況でも変わらず使えるというメリットがあります」