「会話のトスを上げ続ける人」になる

「この人と話をしていると、なんだか楽しい」という人がいます。話をしていると楽しい人って、どういう人でしょうか。

●面白い話を、たくさんしてくれる人。
●テンションが高く、盛り上げ上手な人。

確かにそういう人も、会話が楽しい人ですよね。

もうひとつ、こういうタイプの人も会話の楽しい人です。それは、「会話のトスを上げ続ける人」。

一緒にいると会話が弾むのだけど、よくよく考えてみると、相手は「会話のトス」を上げてくれているだけで、つい自分がおしゃべりになって話してしまう。こういうタイプの人です。

話すのが苦手ならば、会話のトス=相手に聞く、質問することで雑談に加わればいいわけです。

では、具体的に相手に質問を続ける方法を紹介します。

まず、気をつけたいのは、答えがYES・NOで終わってしまう質問は、すぐに会話が終了してしまう可能性があるので、避けたいところです。

「もう、お昼食べましたか?」
「あなたの嫌いなものはキュウリですか?」
「明日って、水曜日でしたっけ?」

という質問に対しての答えは、「はい」「いいえ」だけで終わってしまいます。

それを防ぐために、質問するときには、英語の「5W1H」を使います。5W1Hとは「When、Where、Who、What、Why、How」のことです。

この「5W1Hを活用しましょう」ということはよく言われます。ただし、いざ質問をするときに、5W1Hがいまいちパッと思い出せないという話をよく聞きます。

「6つの切り口」に当てはめて質問する

英語だとイメージしにくいのかもしれません。そこで私は、こう覚えてくださいとすすめています。

●When(いつ)→「時間の質問」
●Where(どこで)→「場所の質問」
●Who(誰と・どんな人と)→「人の質問」
●What(何を)→「モノの質問」
●Why(なぜ)→「理由の質問」
●How(どのように)→「手段の質問」

時間、場所、人、モノ、理由、手段

そう覚えておくのです。

使い方は、こんな感じです。

「私は、前職で営業をしていました」と相手が話したら、

●「いつまで(その仕事を)されてたのですか?」(時間の質問)
●「どこで(その仕事を)されてたのですか?」(場所の質問)
●「どんな人と一緒に仕事をされていましたか?」(人の質問)
●「営業で、何を売ってたのですか?」(モノの質問)
●「なぜ、今の仕事に変わられたのですか?」(理由の質問)
●「どのようにして、今の仕事に変わられたのですか?」(手段の質問)

というように、「6つの切り口」から質問をつくることができます。

会話をするビジネスマンのイメージ
写真=iStock.com/key05
※写真はイメージです

質問をゼロから考えるのではなく、まず「6つの切り口」に当てはめて質問する。相手が、質問に答えるように話してくれたら、その内容から、また「6つの切り口」を考える。これであなたは、会話のトスを相手に出し続けることができます。

たとえば、先ほどの「前職が営業」という話の続きであれば、こんな感じです。

相手「私は、前職で営業をしていました」
あなた「なぜ、今の仕事に変わられたのですか?」(理由の質問)
相手「今の仕事をやりたいと思っていたからです」
あなた「それは、いつからそう思ってたんですか?」(時間の質問)
相手「10年ほど前からです」
あなた「今は、どんな人と一緒に仕事をしているんですか?」(人の質問)

のように、質問を続けていくことができます。