[おでん] 呑喜 のんき

――明治20年創業。今や希少な純・関東風おでん

明治20年創業の老舗おでん屋。現在の店主・荒井保さんは4代目。


東京都文京区向丘1-20-6 TEL.03-3811-4736
営業時間/17:00~21:00 日曜休(毎年8月は休業)
カード不可 20席(カウンター10席、テーブル4)

おでんのダシ汁は醤油と鰹節と砂糖による純粋な関東風。長年継ぎ足しながら使い続けている。おでんネタは約20種類。人気の大根が登場するのは10月下旬~3月。

1 手前からフクロ、はんぺん、豆腐、卵、すじ、がんもどき(各100~200円)。黒木さんの好物は卵。
 

 

 

2 おでんと並んで名物の「茶飯」(150円)は、ご飯を生醤油と酒で炊いたもの。上にがんもどきを載せて、浸みだした汁とともにかき込むと絶品。牛肉、玉葱、しらたきを詰めた“フクロ”を載せれば即席牛丼に。フクロは2代目が大正時代に発案したオリジナル。

3 イカの煮付け(700~800円)も定番の一品。注文があると、おでんのダシ汁にくぐらせて出してくれる。

4 お酒はビール(大瓶680円)と、日本酒のキンシ正宗・銀閣(1合530円)のみ。熱燗は鍋の横の燗銅壺で温めてくれる。

(文・構成/柳橋閑 撮影/萩原美寛)