才能を伸ばすなら、最初から「できない」はNG
「どうせ自分にはできっこない」と思い込んでいるから「できなくなる」のであって、最初から「できない」わけではありません。
成績が悪いのだとしたら、それは明らかに自分のせいです。
自分がおかしな思い込みを持っているから、成績が悪いのであって、その思い込みを変えれば、成績はいくらでも伸ばせます。
「もともとの頭が悪いんだから、どんなに努力したって成績が上がるわけがないんだよ」と思っている人は、おそらくいつまでも成績は上がらないでしょう。本人がそう思い込んでいたら、成績が伸びるわけがないのです。
スポーツでも、芸術でも、同じです。
「私は背が小さいから、バスケットボールがうまくならない」と思っていたら、バスケットボールの技能を伸ばすことはできません。
たしかに背が低いことはバスケットボール選手としては致命的に不利でしょう。そのこと自体は否定できません。世界最高峰のバスケットリーグであるNBAの選手の平均身長は約2メートルだそうですから。
けれどもマグジー・ボーグスのように身長が160センチでも大活躍できた選手がいないわけではありません。つまり、身長ですべてが決まるわけではないのです。
「私には音楽の才能なんてない」と思っていたら、ピアノもバイオリンも、その他の楽器も学ぶことはできないでしょう。
おかしな思い込みは叩き潰しておきましょう。マインド・セットを変えれば、才能はいくらでも伸ばせます。
自分で限界を設けない
アメリカ人は、意志力のような精神力には、限界があると信じています。
つまり、精神を疲れさせるような作業にしばらく取り組んだら、精神力が回復するまで、しばらく休まなければならない、と信じているのです。
日本人も同じように考えています。頭を使う仕事をしたら、その後に休まないと回復しないと思っている人のほうが多いのではないでしょうか。読者のみなさんもたぶんそうだと思います。
ですが、「精神力には限界がある」と思っているから、精神力が出なくなるのであって、「精神力に限界なんてない」と思っていれば、精神力が枯れてしまうようなことはないのです。
シンガポールにある南洋理工大学のクリシュナ・サバニは、アメリカ人は精神力の限界を信じているけれども、インド人は限界など信じていないので、精神力を使う複数の作業を連続してやらせても、決して作業能率が落ちることはないという報告をしています。
精神力には限界なんてないと思っていたほうがいいです。
そうすれば、疲れなんて感じなくなります。