「収益向上のために電気料金を節約しよう」は大間違い
ここまでで、なぜ具体化すると「物事が細かく見える」のか、が見えてきたと思います。
具体化とは「似たもの同士に違いをつける」ということであり、この「似たもの同士に違いをつける」ということが、まさしく「物事を細かく見る」ということだからです。
例えば――レストランのオーナーが「収益向上」という目標を立てたとします。このときの「ふわっと見てしまう例」が、この「収益向上」を分解せずに、安易に「では、電気料金を節約しよう」などと結論づけることです。
一方で、この場合に「物事を細かく見る」ということは、「収益向上」を分解することです。「収益」というのは「売上」から「コスト」を引いた残りですから、これを「向上」させるには、売上を上げるか、コストを下げるしかない。もしくはその両方です。
一口に「売上」とか「コスト」といっても、その中身は非常に細かく入り組んでいます。レストランであれば、売上を上げるために、「集客数を増やす」のか、「客単価を上げる」のか、「回転率を上げる」のか。
売上を増やすのか、コストを削減するのか
集客数を増やすにしても、「新規客を呼び込む」のか、「固定客の来店回数を増やす」のか、「リピート率を上げる」のか。コストを下げるのも同じことで、「賃料」「人件費」「水道光熱費」「材料費」「販促費」等々、さまざまなコストに分解ができます。
「収益向上」には「売上(向上)」と「コスト(削減)」の2つがある。さらに、「売上(向上)」には、「集客数を増やす」「客単価を上げる」「回転率を上げる」などがある。これらをそれぞれ、明確に分ける。
この過程は、まさに「似たもの同士に違いをつける」という作業であり、これこそが「物事を細かく見る」ということになるのです。

