松下幸之助が入社試験で必ず問いかけた質問

「自分は運が良かっただけ」と思うことは、私たちが生きていく上でも、意外に大事なことです。

松下電器(現パナソニック)を創業した松下幸之助は、入社試験の際に、志願者に対して必ずこう質問をしたといわれています。

「君は、自分のことを運が良いと思うかね?」

和田秀樹『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)
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自分は運が良いと思える人は、自分の実力を過大評価することがなく、謙虚な姿勢で物ごとに臨むことができるため、前向きな気持ちで、さまざまなチャレンジができるからです。

経営の神様と呼ばれた松下幸之助は、「自分は運がいい」と答えた人しか採用しなかったそうです。

自分は運が良いと思ってる人は、周囲の人にも優しくなれます。

自分の能力を過信して、上から目線で周りの人を見ないだけでなく、「自分だけ得して悪いな」という思いがあるため、傲慢ごうまんな態度で人と向き合うこともありません。

控えめ姿勢で人と接することができるから、自然と優しくなれるのです。

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